(おおすかんのん せつぶんえ)
 真言宗智山派の別格本山大須観音(北野山真福寺宝生院)尾張四観音の中枢に当たり「中心恵方」として昔から知られて参りました。特に「福の神鬼追いの儀式」はその昔室町時代、殿中にて執り行われた儀式であり大須観音では節分ごとにこの儀式が行われて参り、2月3日の節分会には寺社総奉行・七福神(布袋和尚・大黒天・弁財天・毘沙門天・恵比須の神・福禄寿・寿老人)を率いた福の神が現れ、赤鬼、青鬼どもを追う厄除けの行事は全国にその類を見ることはできないものであります。
 福の神が捲く福豆と天にも轟く笑い声に赤鬼・青鬼どもは慌てふためいて退散し、この儀式は終わります。
 尚、大須観音では、伊勢神宮の神人より開山能信(のうしん)上人に授けられた寺宝の鬼面(きめん)をご本尊御宝前に祀り(一年に1日、節分の日のみ)加持祈祷を行い、参詣者皆様の厄難を払い、七難即滅・七福即生を祈るのであります。この鬼面を因(ちな)み、「福は内」とのみ唱え「鬼は外」は禁句となって居ります。

 本年の恵方は寅(とら)と卯(う)の間”東北東です。尚2月3日の節分会の行列は午後1時18分(御本尊の縁日18日に因み)栄の名古屋栄ビルディングの船宿をとし福の神宝船(大須丸)に乗った七福神・還暦の会・古希の会・ミス観音・寺社総奉行などの「節分宝船行列」が栄小公園を出発し、南大津通り・万松寺通り・裏門前町通り・東仁王門通り・仁王門通りをパレードして午後3時頃大須観音に到着し、本堂前の特設舞台にて福の神による「鬼追いの儀式」が挙行され、節分会のハイライトとなります。
 本年度の福の神は三菱UFJ銀行顧問 小笠原剛様です。
尚、節分前夜祭(今年は2月2日)には大須学区及び大須商店街より約30名が、県庁・市役所・各報道機関などを巡って福の神の鬼追い儀式を演じご披露申し上げる事になっております。

 本年度前夜祭の福の神は、大須商店街の代表として、今井富雄様があたります。
令和6年1月        大須観音


春を告げる 大須観音節分会


大須観音節分会
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大須っ子もいっしょに「福は内! 福は内!」



節分会に伴う臨時急行バス(節分バス)の運行

大須歳時記